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恵方参りの行き方入門|吉方位の調べ方から

節分の恵方巻き、毎年「今年は南南東」なんて言われて、そちらを向いて食べますよね。あの「恵方(えほう)」と、占いでよく聞く「吉方位(きっぽうい)」。似た言葉ですが、じつは別ものなんです。ここを分けて理解しておくと、方角の話がぐっとわかりやすくなりますよ。

恵方と吉方位は、似ているようで違うもの

恵方は、その年に歳徳神(としとくじん)という神さまがいらっしゃるとされる方角のこと。年につく「甲・乙・丙…」という十干(じっかん)という記号で決まります。たとえば2026年は丙午(ひのえうま)の年で、十干は「丙」。この年の恵方は南南東です。ポイントは、恵方は全員に共通だということ。あなたにとっても、隣の人にとっても、同じ方角なんですね。

いっぽう吉方位は、九星気学(きゅうせいきがく)という占いで使う、その人だけの相性のいい方角です。生まれ年から出す「本命星(ほんめいせい)」を基準にするので、人によってまったく違います。同じ日に同じ神社へ行っても、Aさんには追い風、Bさんにはそうでもない、ということが起こるわけです。

「恵方=みんなの方角」「吉方位=わたしの方角」。ざっくりこう覚えておけば十分です。

自分の吉方位を調べる3ステップ

手順にすると、こんな流れになります。

1. 本命星を出す 生まれ年から決まります。ここで大事なのが、占いの1年は1月1日ではなく立春(2月4日ごろ)から始まるということ。立春より前に生まれた方は、前の年の星になります。1月や2月上旬生まれの方は、うっかり間違えやすいところなので気をつけてくださいね。自分の星がわからない方は、本命星チェッカーで確かめてみてください。

2. その年・その月の盤を見る 九星気学では、9つの星が毎年・毎月、決まった順で位置を移っていきます。この配置図を「盤」、自分の星がどこに入っているかを「回座(かいざ)」と呼びます。年の盤と月の盤、両方を見るのが基本です。

3. 凶方位を外して、残った方角から選ぶ 五黄殺(ごおうさつ)、暗剣殺(あんけんさつ)、本命的殺(ほんめいてきさつ)など、避けるとされる方角がいくつかあります。まずはそれを除外。そのうえで、自分の星と五行の相性がいい星のいる方角が候補になります。たとえば一白水星は五行でいうと「水」。金は水を生む(金生水)ので、六白金星や七赤金星がいる方角は相性がよいと考えます。ただし、そこが凶方位と重なっていたら、その月は見送ります。

恵方参りは、こんなふうに

恵方参りは、その年の恵方にある神社にお参りすること。立春の日や、月はじめの朔日(ついたち)に行く方が多いようです。自宅を起点にして、地図で恵方の方向に線を引き、その先にある神社を選びます。距離の決まりは流派によって違うので、まずは無理なく通える範囲で大丈夫ですよ。

作法も特別なことはいりません。名前と住所を心の中で名乗って、ご挨拶をする。それだけです。ひとつおすすめしたいのは、「お願いごと」より「こうしていきます」という宣言の形にしてみること。願うより決めるほうが、帰り道の足取りが軽くなる気がします。

恋愛に活かすなら

方角のいちばんの効用は、気持ちの切り替えスイッチになってくれることかもしれません。連絡が来なくて画面ばかり見てしまう日。そんなときに「今月の吉方位はこっちだから、ちょっと歩いてこよう」と決めると、部屋の中でぐるぐる考える時間が、外の空気に変わります。

方角が恋を叶えてくれるわけではありません。でも、自分の機嫌を自分で立て直せる人は、やっぱり素敵に見えるものですよね。行った先で写真を撮る、お茶を飲む。そんな小さな時間の積み重ねが、次に相手と会うときのあなたの表情をつくっていきます。

まずは今月、自分の星がどこにいるのかを見てみるところから。それだけでも、地図の見え方が少し変わるはずですよ。

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